那須温泉ファミリースキー場で食べたラーメンです。
ごく普通のラーメンなのですが、スキー場で食べるとものすごく美味しく感じられます。
不思議。
スキー場に限らず、那須で食べるお食事はとっても美味しく感じます。
いつも不思議に思っていましたが、先日の日経新聞で「味の不思議(上)脳を惑わす『おいしさ』」という記事のなかに興味深いことが載っていました。
曰く、"心の持ち方次第でおいしかったりおいしくなかったりする"そうで、もしかしたら自然の多い那須高原を訪れることで気分が開放的になり、何でも美味しく感じるのかも知れませんね。
同じ食材でも(都心の自宅から持ち込んだものであっても)、那須高原の別荘で食べるとまるで違うモノのように美味しく感じるのですから不思議です。
同じ記事に"おいしさは感情である"とも書いてありましたが、なるほどと思いました。
つまり、高級レストランが上品でお洒落で高級そうな雰囲気を演出しているのは、そういった人間の心理をうまく利用しているということでしょう。
同じワインでも、薄暗くて雰囲気のよいワインバーでいただく場合と、自宅でいただく場合とでは味が違うように感じたことがあり不思議でしたが、納得です。
「環境や雰囲気も味の一部である」と考えると、面白いですね。
閑話休題。
以前、温泉について研究したことがありますが、「温泉の効用は人間の心理が影響しているんだな」と感じたことを思い出しました。
地下から湧き出る温泉には、いかにも何か特別な効用がありそうな気がしますが、温泉法という法律では、何も成分が含まれていなくても、ただのお湯でも、地下から湧き出る温水が25度以上であれば温泉と言うと定められています。
裏を返せば温泉とは、地下から湧き出るお湯ということで、それ以上でも以下でもない訳です。
温泉に効用が見出されるのは、お湯そのものの効用というよりも、「転地効果」が大きいようです。
"自然いっぱいの場所でゆっくりと温泉につかる"ことで、心理的に開放されて、人間が本来持っている自然治癒力が高まるということでしょう。
味の感じ方が環境や雰囲気によって変わることと似ていますね。
人間の心理って面白いですね~。
Tweet